1人の選手が陸上競技の短距離走と長距離走に取り組むにあたって、その人の能力の範囲内で高いレベルを両立できるのか?ということを考えていきたいと思います。
短距離走と長距離走の能力の両立は可能か!?
これは結論から言うと、
ある程度のレベルまでなら可能
自分の能力の限界を目指すレベルなら不可能
だと思います。
世界トップクラスの長距離ランナーの中には100mを10秒台で走れる方もいるじゃないか。やり方によっては、本人のもつ最高のレベルで短距離と長距離の両立だってできるのでは?
という意見もあるかもしれませんが、おそらくその選手が100mに特化したトレーニングを積めばさらに上が目指せると思います。
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短距離選手と長距離選手の体格
トップレベルの短距離選手と長距離選手の体格を比較すると、異なる傾向があることが分かりますよね。
長距離選手は長距離走に不要な筋肉が削ぎ落とされ、ほっそりした体型になっています。
短距離選手は本人のもつ最速のスピードを出そうとするので、がっしりとした体型になっているかと思います。
このことから、短距離走や長距離走の自分の能力の限界を目指すレベルになれば体型は、その競技に特化していくことがわかります。
もちろん、筋肉がつきやすい人、つきにくい人、がいますので体型には個人差があると思いますが、ある特定の人にフォーカスしてみると、短距離に特化して鍛えた体型と、長距離に特化して鍛えた体型には必ず違いがあるはずです。
なぜ、短距離の速い長距離選手がいるのか?
じゃあなぜ、前述の長距離選手が長距離に特化した体型で100mを10秒台で走れるのかといいますと、そもそも短距離であれ長距離であれ、世界トップクラスになれる人は、生まれ持ったバネが宇宙レベルだからです(多分)。
また、長距離選手は練習で400mなどのインターバルトレーニングをやりますので、短距離走の感覚やスピードも磨くことができ、結果として長距離専門でありながら短距離も速いということが起こりえるのだと思います。
逆に100mの世界トップクラスの選手がマラソンを走っても、ほとんどの場合において、散々な結果になることが多いでしょう。
なぜなら短距離選手は通常、20kmなどの距離走をすることはまずないからです。
特別にマラソン用の準備期間を設けてトレーニングするなら違う結果になるかもしれませんが。
スタミナについてはトレーニングによって向上する部分が大きいので、長距離練習なしてマラソンで良い結果を残すことは難しいと思います。
こういった特性があることが、長距離の方が短距離よりも努力で補える部分が大きいと言われる理由だと思います。
でも、大成するためにはある程度優れたバネは必要ですけどね(多分)。
追記:川内優輝選手は100m走を13秒台だそうですが、マラソン選手としてはすばらしい実績を残していますね。
川内選手について書いた本ブログの別記事はこちら↓↓
100mは13秒9?最強市民ランナー川内優輝選手の功績について
中距離選手は短距離と長距離を高いレベルで両立している!?
冒頭に、1人の選手が短距離と長距離に取り組むにあたって、その人の能力の範囲内で高いレベルで両立することは、ある程度のレベルまでは可能であると書きました。
これは、いわゆる中距離選手のような状態だと思っています。
中距離選手は短距離も長距離も本人の能力の範囲内において高いレベルで保持していますが、おそらくそれぞれに特化した場合に比べれば、短距離、長距離の能力を最大限に持っている状態ではないと思います。
どちらかに特化した場合の伸びしろは、それぞれに対する適性によって変わってくると思いますが、それはまた別の話ですね、今日はやめときます。
最後に・・・
と、ここまで長々と短距離と長距離の両立について書いてきましたが、なんでこんなこと考えているのかと言いますと・・・
実は、
年明けにマラソンを走るかもしれないのです・・・
ブログ開設早々、いきなりスピンオフ企画かい!
という声が聞こえてきそうです・・・
走るかどうかは抽選待ちですが・・・。
もともと学生時代に長距離走をやっていたので、そのあたりの付き合いというかしがらみというか、もやっとしたものがあってこのようなことになっております・・・。
距離を踏まずしてマラソンに出るのはクレイジーがすぎるので、マラソン練習もやらないといけません。
こいつは、まいった・・・