今井正人選手が東京マラソンで快走!MGCの切符を獲得!【2019東京マラソン】

3/3に東京マラソンが開催されましたが、なかなか見ごたえのあるレースでしたね。

大迫傑選手、佐藤悠基選手、中村匠吾選手と、ハイペースなラップを刻む先頭集団についた選手たちは軒並み苦しい展開になりましたが、収穫もあったことと思います。

見ていて、やはり、寒さと雨がかなり体力の消耗に影響したのかなと感じました。

30kmすぎたあたりからは、後ろでレースを進めて余力を残していた選手がぐいぐい上がってきました。

今井正人選手もその中の1人。

今井選手は私にとって歳が近いこともあり、毎度、結果等が気になる選手です。今回もどのような走りをするのか非常に楽しみにしていました。

早々に第1集団からは離れ、うーむ厳しい展開だなぁと思っていたのですが、30kmを過ぎて第1集団についた日本人選手たちが苦しい展開になってくると、今井選手はそれを知ってか知らずか、俄然元気に。

1人また1人と追い上げ、最後は6位(日本人2位)となる2時間10分30秒でフィニッシュ。MGCへの出場権もゲット!

日本人一位はまさかの中央大の学生、堀尾謙介選手ということで話題をかっさらわれてしまいましたが、今井選手は堀尾選手まであと9秒のところまで追い込みをかけており、最後まで手に汗握る展開でした。

必死の形相で1人ずつ抜き去っていく姿は、山の神と言われた学生時代と変わらず、同世代として、とても嬉しく思います。

おそらくですが、今井選手は今回の東京マラソンで結果を残すまで、MGC出場権を持っていなかったので、前半からのハイペースは避け、自分のペースを貫いたのではないかと思います。

MGCではどのような走りをするのか今から楽しみです。

実業団に入ってからは目立たない!?いやいや!そんなことはまったくない!

今井選手は箱根でのインパクトが強すぎたこともあり、実業団に入ってからはあまり目立たないなどと書かれることがありますが、私はそんなことはまったくないと思っています。

2008年の初マラソンから徐々に、そして着実にタイムを縮め、現在、自己ベストは2時間7分台です。

2016年の世界陸上北京大会では、体調不良で出場はなりませんでしたが、代表に選ばれています。

このときはやっとの思いでつかんだ世界の切符だったので、出場を断念したときはさぞ、悔しかったことでしょう。

群雄割拠の五輪マラソン選考の中で、今井選手も厳しい戦いが続きますが、今回の東京マラソンで可能性を残しました。

三十代中盤の星として活躍を期待しています!